キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

保護猫ダイヤ君の実例 なぜ、トイレでオシッコしてくれない時期があったの?

いつも色んなところで公言していますが、可能ならば、
私は保護されたどうぶつ達専門のアニマルコミュニケーターに
なりたいという夢を持っています。

 

それはやはり、なにごともなく大人になった子たちより、
沢山辛いことを経験しているからです。心に沢山、傷を抱えているとも言えます。
その傷を少しでもあきらかにし、解放するお手伝いができた時、
それはもう言いようのない喜びに包まれるからです。

 

今回の実例ダイヤ君も、外で生きる猫として、母猫や兄妹と共に、
怖い思いをしながら育ってきました。

彼が生後2か月ころのある日、母猫のいない間兄妹たちともはぐれてしまい、
某家の敷地の中で鳴いていました。その家の人から連絡を受けた
獣医師によって保護された、ダイヤ君。
その獣医師が優しい方だったので、命拾いをしたわけです。

優しい獣医さんが白羽の矢をたてたのは、これまた優しくて献身的なKさんでした。
Kさんは昨年愛猫を看取っています。その時、私に依頼されたご縁で、
今回ダイヤ君のセッションを頼んでこられました。
なにせダイヤ君は、そういう生い立ちに持って生まれた資質がプラスされ、
怖がりで人間不信な所があるのです。

譲り受ける時も、「懐かなかったら無理せず、返してくれてもいいです」と、
先生に言われたのでした。

 

でもそう言われて、返すようなKさんではありません。
惨めな境遇だったからこそ、私の元にきて飛び切り
輝いてほしいという気持ちから、名前も、宝石のダイヤにしました。


Kさんのそんな気持ちが実って、今ではすっかりママっ子になったダイヤ君。
でも、やはり時々心の傷が見え隠れします。


Kさんからの質問は、以下の4つでした。
保護されるまで、どんな暮らしだったか教えて?(話せる範囲で)
なぜ、人の手を咬んでしまうの?(とくに同居しているお母さまの手を咬む)
いまだに、人が怖い?嫌いですか?
去年の秋の一時期、違う場所オシッコしてしまったのはなぜ?

 

保護っ子のコミュニケーションとなると、腕まくりして張り切る私ですから、
4つの質問を見ただけで、俄然やる気が出ました。

そんな4つの質問の中で今日ご紹介するのは、一見深刻にみえて実は、
「あっ、そうだった!」という単純なことが原因のものを取り上げます。

保護っ子だからといって、いつもいつも深刻な問題ばかりではなく、
クスッとしてしまうものも多い。そんな事例も取り上げたいという思いもあります。

それはぅ肇ぅ賁簑蠅離札奪轡腑麁睛討砲覆蠅泙后


ここから実際のセッション内容を記してゆきます。

まずは、ダイヤ君の印象から…
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とても賢い。やんちゃで敏捷。甘えん坊で、寂しがり。繊細で神経質。過敏。
毎日何か面白いことはないかと思っている《退屈している》
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(Kさんのお母様の)ベッドの下、角の辺りに隠れている
姿で、ダイヤ君は出てきた。

「ママに頼まれてお話ししに来たけれど、気持ちを聞かせてくれる?」
「僕をどこかに連れて行こうって言うの?」
と、開口一番、不信感いっぱいな顔で聞かれた。
「そんなことないよ。どうして、そんなこと言うの?」
「僕は、ここのお家が大好きなんだ。どこにも行きたくないし、
ママのこともおばあちゃんのことも大好きなんだ。でも子供の時、
はぐれて怖い思いをしているから、用心しているんだよ」

そう語るダイヤ君の背後に前世の姿がチラホラと、重なってみえる。
どうやら前世は捨てられ、悲しい最期を迎えたようだ。その前世の影響もあって、

余計人間不信のような兆候が強くなっているように感じた。
私はゆったりした口調で話しかけた。
「そうですよね、ダイヤ君の言う通りだと思う。一度怖い思いをしているものね。
でも、もう安心して。君が人を好きになれたこと聞いたら、ママは泣いて喜んでくれるよ!
ところで、そんなにお家が大好きなのに、去年の秋ごろ、
一時、してはいけない所でオシッコしていた時があったでしょう?覚えている?」

この質問をすると、一瞬、ドキッとなった顔をした。その表情の変化から
覚えているのだとわかった。
「僕をどこかにやらないって、約束してくれる?」
「ハイ、ママに代わって約束します。だから、どんなことでも話して」
「えーっとね…あの時ちょっと体調悪くなったよ。
《一過性のものだが、尿道炎になりかけていた》なんか、オシッコしても
出きった感じがしなくて、チクチクしてさ。すぐに治ったけれど、その時、
したいところでするしかないっていうか、そんな風に痛くなって、
そうなると我慢できずにしゃがみたくなったんだ」


Kさんからは、お母さまの布団の上でもしてしまったと聞いていた。
さすがのKさんでも、また布団の上でされてしまうと困ると…


こうして質問してみたところ、ダイヤ君は尿道系や粘膜が、
あまり丈夫ではないように感じた。こういうタイプの猫は、
尿道炎になりやすい傾向があるともいえる。でも、主な原因は他にあるような感じがする。
そこで…
「我慢できなくなること、よくあるのかな?それとも他になにかあった?」
すると今度は、ちょっとムッとした顔になって…
「僕がオシッコしたいなって思った時、人の出入りが激しくて、
オシッコできなかったりしてさ。僕はママも知っての通り、
知らない人とか大きな物音とか怖いだろう?だからトイレは、できれば何箇所かに
分けて置いてほしいなあ。その一つは、人の出入りとかあっても
僕が安心してできる、他人が入らない部屋にしてほしい」
「わかりました、ママに伝えますね。もうこれからしないでくれるかな?」
「今僕が言ったことしてくれるなら、僕がオシッコしちゃう理由はなくなるよ!
おばあちゃんの布団、あれは緊急避難だったから、もうしないよ!」

 

この話をした時Kさんは、遠い目になって昨年の秋を思い出していましたが…
すぐに、「あーー、ありました!!」と言って、頭を抱えてしまいました。
「嫌だー私ったら。そのころちょうど、母の部屋の改装をしていて…
昼間たくさん人が出入りしてたんです。だから、ダイヤは怖くてオシッコしてしまったんですね」
そこまで言って、今度はKさんがドキッとした顔になりました。
「あー、その後、洗面所も工事したのです。ダイヤのトイレは、
洗面所にあるのですよ。そのころ丁度、色んな事が重なってバタバタしていたもので、
工事の人は昼間しか来ないので、私どういうわけか、そこに思いがいきませんでした。
ダイヤは、洗面所に人がいるから、怖くてオシッコしにいけなかったんですねー。
あー悪いのは私です。どうしましょう、可哀想なことしてしまいました。
ダイちゃん、ごめんね、ごめんね。前田さん、私今日から、
2階の奥の部屋にも一か所、トイレを設置します」

 

こうやって理由がわかってみると、「なんだ!こんなことか」
と思うようなことですが、私たちは誰もが、自分の時間軸・自分の都合で物事をみがちです。

そのことを、ダイヤ君はそっと教えてくれたように思います。
 

セッションを始めた時、ダイヤ君は不信感ありという顔でしたが、
全ての質問に対する答えを言い終え、こう言ってくれたのです。
「今日はありがとう!僕は色々知ってもらえて、嬉しかったよ」

 

腕まくりして俄然張り切っていた私が、小躍りして喜んだのは
言うまでもありません。

  • 2017.06.28 Wednesday
  • 22:10