キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

吠える犬の悩み!同居の仲間や散歩で会う子と仲良くできない!等の問題行動

そういうご相談が、ここのところ続いています。
そこで今日は、アニマルコミュニケーションならではという視点で、
彼らの言い分をご紹介します。

 
最初に…
問題行動というのは、私たち人間から見て、その行動が
困る。つまり人間側の都合で困っているにすぎません。
でも当の犬や猫からみたら、長年蓄積した感情の発露だったり、
それしか訴える術がなかったりするわけです。
なので私は、問題行動と言われるものを、決して悪いこととは思わなくなりました。
その行動には、必ず理由があるからです。

 
そのことを、私が本当に実感したのは、アニマルコミュニケーションの学校で、
先生の話を聞いている時でした。
(もう10年以上も前のことです)
先生はある時、どうということもなく外を眺めていました。
すると、四つ角の両方向から、ゴールデンレトリバーと、
ミニチュアダックス2頭が、それぞれ、飼い主さんと散歩する姿が見えてきました。
このまま歩いてくると、ちょうど四つ角で出会う感じのタイミングです。
ミニチュアダックスは、綺麗に手入れされた若い母娘の
2頭で、それぞれピンクと赤のリボンをつけ、しゃなりしゃなり、優雅に歩いています。
一方のゴールデンレトリバーも、立派な体躯の利発そうな男の子で、
飼い主さんの脇にピタリ寄り添い、歩いています。

 
興味を引かれた先生が見ていると、両者は四つ角で相対しました。
出会う少し前からゴールデンレトリバーの歩調が乱れ、勇み足になっていましたが、
出会った瞬間、自分の頭ほどの小さな2頭に、襲いかかろうとしたのです。
飼い主さんが強くリードを引いて止めたので何事もありませんでしたが、
誰もいなければ、咬む勢いでした。
「こんな小さな子たちに、なんでそんな意地悪するの!!」
ゴールデンレトリバーを叱る飼い主さんの声は、離れたところから見ている先生にも
聞こえるほどでした。頭をぐいぐい下に押しつけられ、謝罪させられてもいました。
「みなさん、この話で、本当の意地悪はどっちと思いますか?特に女性陣は、
自分の胸に手をあて、考えてみてください」
先生はいたずらっぽく笑って私たちの方を見ていましたが、誰も答えられません。
「犬も人も、女性陣は口が達者なんですね〜!意地悪なのは、あの虫一匹殺さないっていう顔をした、
ダックスの方なのです。あの可愛い2頭はゴールデンレトリバーの匂いを嗅ぎつけた
早い段階で、こう言ってたんですよ」

 
「嫌だ〜、この匂いアイツじゃない!」
「ああ、あのドバっとした鼻の?」
「そうそう(2頭で顔見合わせ、頷きあう)」
「なんで、あんなに鼻の穴大きいのかしら?」
ほっそりしたお互いの鼻を見合いながら、
「本当!信じられない。あの犬、不細工よねー!」
「そう不細工、デカイだけで不細工よ」
 
この2頭の会話をずっーと聞いていたゴールデン君が、
堪えきれず実力行使に出たわけなのです。
ゴールデンレトリバーにしたら、一方的に悪口を言われ、
皆の見てる前で飼い主さんに怒られ、踏んだり蹴ったりだったことでしょう。
 
かくいう私も、同じようなことで悩んだ時期がありました。
ちょうど、アニマルコミュニケーションの学校に通っていたころです。
そのころ私は、猫を増やすだけ増やして、飼い主自身は
夜逃げしてしまったという場所で、猫たちの保護をしていました。
20頭近くいた猫の中で、我が家に来た子もいました。
チャコという、茶白の可愛い大人猫でした。
今まで出会った中でも、群を抜いてフレンドリーな猫で、
大型犬にも尻尾を立てて挨拶しにいくような子でした。
そんな子でしたから人気もあったのですが、猫風邪からくる慢性副鼻腔炎が酷かったのと、
片足が事故で不自由でした。それで、家の猫になったのです。

 
チャコはそのフレンドリーさから、割合早く馴染んだのですが、
長男のゲンちゃんという男の子だけは、チャコが大嫌いでした。
どうしても受け入れません。側に寄って来ただけで、さきほどのゴールデンレトリバー
みたいに、本気で手を出すのです。チャコの顔から、流血したこともありました。

このゲンちゃんという男の子は、当時我が家のボス格で、体重も8キロを超す大きな猫でした。
頭がよく、人見知りで神経質な面もありましたが、とても礼儀正しいきちんとした猫でした。
私も最初、ゲンちゃんを怒ってばかりいたのですが、次第に彼の猫相まで悪くなってきたのをみて、
これはまずいと考えました。
その時ふと、先生が話してくれたゴールデンとミニチュアダックスのことを思い出したのです。
当時はまだ、深いリーデイングなどできなかったのですが、まずは、ゲンちゃんを
叱らないようにしようと思いました。そして彼の所に行き、謝りました。
「ゲンちゃんは、ずっとこの家を護ってきてくれた賢くて素晴らしい猫なのに、
理由も聞かず、一方的に怒ってばかりでごめんね。お母ちゃんが悪かった。許してくれる?」

最初は、疑い深い拗ねた目で私をみていたゲンちゃんでしたが、毎日、気持をこめて謝り続けました。
少し表情が和らいだと感じたある日、こう尋ねました。
「チャコのどこが悪いのかな?」
その時、話を聞きつけたのかチャコがやってきました。私とゲンちゃんの間に入ってきて、
身体をぶつけスリスリしてきます。すると、ゲンちゃんの気持ちが伝わってきたのです。
「いつもこうさ!順番を守れない猫なんだよ。何度言っても聞く耳持っていないし、
ニコニコしながら生意気言うんだ。他の猫は諦めてるけどさ、僕は長男だから
、立場上そういうわけにもいかないんだ」

 
ゲンちゃんの気持ちを聞いて、私は心の底から申し訳なく思ったものです。
その日から、チャコにも言い聞かせました。
「チャコ、ゲンちゃんの言うことに、耳を傾けて。家の猫の中で、ゲンちゃんは長老の猫なんだよ。
せめて侮辱するようなことは言わないでほしい」
こう言って聞かせても、チャコはチャコでそういう考えが理解できないようでした。
大勢いる猫がある日突然外に放り出され、置き去りにされ、
厳しい世界で生きていかねばならなかったのです。
我先に駆けつけ愛想をふって、時に仲間を口で圧倒しないと、
足の悪いチャコはご飯にもありつけなかったのでしょう。

 
根気よくチャコに言い続け、ゲンちゃんには感謝を伝えました。
「チャコのこと許してくれてありがとう。我慢してくれてありがとう。
さすがゲンちゃん!」と言い続けました。
すると1か月くらい経った頃、ゲンちゃんはチャコに手を出さなくなったのです。
低く唸ったりはしていましたが、一切、手を出さなくなりました。

それから一進一退の時期もありましたが、最終的に、並んでコタツに入れるようにまでなりました。
(身体をくっつけ合ったりはしませんでしたが)
私がこの時やったことは、自分の怒りや都合を引っ込めただけです。
すぐに効果が出そうなテクニックも、ケージで管理し、完全に住み分けることもしませんでした。
毎日2回、10分程度、愛情と忍耐と誠意をもって、話し続けただけです。
こういう話を信じないという人には、
「真剣にやってみてから言ってください」と言いたいです。

「忙しくてできない」という人には、
「急がば回れ」と言うではないかと。
そして「犬や猫に、そんな手間と忍耐が必要か?」と言う人には、
自信をもってこう言いたいです。
「私たちがどうぶつ達に示す忍耐なんて、彼らが私たち人間に注ぐ愛と忍耐の、
半分にも満たない」と。
私達に問題とうつる行動の陰には、必ず理由があります。
その理由を知るのは、アニマルコミュニケーションが得意とするところです。
困った時は是非、彼らの言い分を聞いてあげてください。
聞けば多分、あなたは、さらに豊かになることでしょう。
チャコ
ゲン
  • 2017.11.14 Tuesday
  • 21:37