キキのテーブルのブログ「4×6 -4つの目、6本の足-」

大好きな肖像画

フエイスブックでお友達になった方の、お兄様が描く肖像画をご紹介します。

 

私はつい最近まで、写真派だったのです。
でもこの方の肖像画を見た時、
考えが一変しました。

 

写真が直射日光なら、肖像画は柔らかいレースのカーテンから注ぐ光だと、

初めて理解できたのです。

 

写真は、対象が実物そのものなので、見る者の意識がその対象に強烈に固定されます。

その対象が今は亡き愛する者だった場合、時に、
痛みを感じてしまうのではないでしょうか。

強すぎる陽を浴びたように…

よく言われる、「辛くて写真を見られない」が、
その最たるものでしょう。

 

それがこの優れた肖像画は、私たちの悲しみを
柔らかく包み、解放してくれます。

香ばしい思い出に、しごく自然に、
優しくいざなってくれるのです。

 

香川かづあき氏、過去の作品は、こちらからご覧ください。

https://canael-104.blogspot.jp/

 

 今回のマルチーズの肖像画は、新たな試みとのことです。

<ご本人の紹介文より抜粋>

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Chiaroscuro(陰影素画)の中に

新しい自分の可能性を模索中です。

灰色の紙に黒ペンと白の色鉛筆で

陰影や立体感以外のものをそこに描きたくて。

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残念ながら、まだオーダーは受けていないとのこと。

オーダー開始となったら、リリーを
お願いしたいと思っています。

 

私の感想文です(飛ばして絵だけ鑑賞なさっても良いかと(^^

 

優れた作品は、普遍的なものを一瞬にしてつかみとり、

作品の中に閉じ込めてくれるものです。

その普遍性は、観る人に、私たちの記憶は永遠なのだと

認識させる力を宿します。

 

この極めて繊細な優れた作品が、まさにそうでしょう。

私はいつも、観た瞬間、魅入ってしまいます。

わけもなく涙が溢れて、止まらないのです。

 

今回の作品のマルチーズは、私の愛した犬と

同じ犬種というだけで、容貌は似ていません。

なのに、彼が息を吹き返したように感じられるのです。

 

その記憶は柔らかく、優しく、かつ、すぐそばに
いるかのごとく鮮烈です。

ただ懐かしく、嬉しく、恋しくて、涙があふれました。

 

25年も前の香ばしい日々へ、一瞬で連れて行ってもらいました。

 

こんな素晴らしい作品を鑑賞できて、幸せな気持ちです。

 

  • 2017.11.16 Thursday
  • 20:56